【物件探しの基礎】建築協定をチェックしよう!【建築規制】
建ぺい率や容積率に日影規制など、土地・建物について様々な法律上の制限をみてきましたが、実は法律以外でも土地の利用に制限がかかている場合があります。
そのひとつが「建築協定」です。
建築協定とは?
建築協定とは、そのエリアに住む住民同士で決めた、建物についての「独自ルール」のこと。
地域の環境や雰囲気を守るために、境界線からの距離や建物の用途、色やデザインいまで決めることができます。
「そんなの家建てる人の勝手じゃん!」と思うかも知れませんが、そうではありません。
建築基準法で定められており、つよい拘束力を持っています。
例えば、建築協定に反する建物は自治体から確認済証の交付を受けることができません。
また、建築協定を定めた場合、キチンと守られているかをチェックするために「運営委員会」を作って管理するのですが、そこの地域住民で構成されることが多く、参加を求められる場合があったりします。
メリットもあります!
このように見ていくとなんだか厄介な決まりに見えますが、基本的に「良好な住環境を維持すること」を目的としているので、その土地の景観や雰囲気を気に入って土地を購入した人にしてみれば、歓迎すべきルールともいえます。納得のいく内容であれば、むしろ建築協定はあった方が良いと考える人もいるのではないでしょうか。
建築協定の確認の仕方
建築協定の場所や内容については市区町村で管理されているので、各自治体のHPなどで公開されていることが多いです。
以下は福岡市の例です。
よく考えて決めましょう!
このように物件購入後の予定次第で、メリット・デメリットどちらにもなり得る制度ですので、希望の地域に建築協定はあるか、ある場合は自分の思惑に沿ったものかどうか、しっかり確認しておきましょう。