ちくふる

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築古一戸建てに、自由を。

【物件探しの基礎】用途地域をチェックしよう!【土地】

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物件探しも長くなってくると、チラチラ視界に入ってくる「用途地域」の文字。
中古一軒家を買う場合は、現に家が建っていることもあり、あまり気にする人は多くないのかもしれませんが、容積率など土地のポテンシャルに関わることですので、イメージだけでも掴んでおきましょう。

 

 


最初の大きな分かれ道「市街化区域」「市街化調整区域」

都市計画は一帯を「市街化区域」「市街化調整区域」に分けるところからスタートします。
読んで字のごとく、「市街化区域」は活発な都市機能を集中して、効率的な生活環境の整備を予定した地域、「市街化調整区域」はその逆、つまりあまり手をつけずに環境を保護しようとする地域と言えるかと思います。

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そして、用途地域というのは、この「市街化区域」の役割分担の事なのです。

大きく分けると「住居系」「商業系」「工業系」の3つになります。
このなかで、商業系や工業系は何となくイメージしやすいのですが、問題は住居系の8つです。

「住居系」用途地域と具体例

これはもう表をみるほうが分かりやすいと思います。

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一番上の「田園住居地域」は一番新しい地域。


生活には食料を生産する場所も大切だよね、ってことで加えられました。
基本的には静かな「住居専用地域」の仲間です。夏は蛙の声が逆に五月蠅いんじゃ?なんて突っ込みは無しです。

 

あとは下に下がるにつれ、街が賑やかになっていきます。
準住居地域は、たとえば井の頭通り沿いで、松庵から吉祥寺の手前あたりがそれに当たります(分かりにくい?)。大きな街に入る直前のエリアですが、意外に静かです。まあ、このあたりは場所によっても違ってくるので一概に語れませんが。

用途地域の調べ方は?

一番簡単なのは市町村役場に電話して住所から調べて貰う方法ですが、夜間などは利用できませんので、その場合は、MapExpartのホームページから簡単に見ることが出来ます。

cityzone.mapexpert.net

用途地域から土地の来し方行く末が見える

 

先日も石川県で、住宅街のど真ん前にライブハウスが、なんて話がニュースになっていました。

実はあの土地、「準工業地域」に指定されています。

今回は触れていませんが、「準工業地域」は風俗営業や重工業などを除き、ほぼすべての用途が建てられるエリアだったりします。

当初はスーパーができるという話だったらしいので、 まさか大型ライブハウスになるなんてちょっと予測しづらいですが、場合によっては、近隣の用途地域についても確認しておくと、もしかするとある程度トラブルを予測できるかもしれません。

尚、今回お話ししたのは土地の「用途」で区切った場合の話です。
このほかにも、特定の目的のために設けられた「防火地域」や「風致地区」もありますが、これは用途地域とは別レイヤーのマップになりますので、いずれ別記事で解説しようと思っています。