ちくふる

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築古一戸建てに、自由を。

【木造建築】床下の構造を知ろう!

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築古を買って真っ先にリフォームしたいのは「床」ではないでしょうか。
畳をフローリングに、複数部屋をぶち抜きワンフロアに、など、間取りに大きく関連するところだけに、避けて通れない部分でもあります。

「土台」「大引」「根太」「床板」

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今回はイラストにちょっとだけ力を入れてみました(汗)。
基礎の上に土台、土台に渡すように大引、大引きの上に根太で、根太の上に、という構造です。


大引きには900mm × 900mm 105mm × 105mmくらいの太さの木材が使われていることが多く、これを910mm間隔で置いています(910mm以下で)。

その上に、今度は45mm × 45mm程度の太さの根太を、303mm間隔で置いていき、その上に床板を張ります(これらの木材はホームセンターに行けば手に入ります)。

 

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このような「大引」「根太」「床」を、基本的に「土台」と「束」で支えています。

土台に乗せる方法は?

最初のイラストでは、手前側の土台(透けている部分)に打ち付ける形で「根太掛け」が張ってあります。これを上下することで床のレベル調整がしやすくなります。
この「根太掛け」が無く、土台の上に乗せてあるものもあり、その場合でも、単に乗せてあるだけのものから、土台に彫りを入れて根太を嵌めてあるもの等、大工さんによって多少違いがあるので、注意して下さい。

また、根太掛けと混同しやすいものに「際根太」というものがあります。これは単に壁側の根太というだけで強度はありません。設置場所が土台のそばで似ている事から、間違えやすいので注意します。

束は910mm間隔で

大引を土台から土台に渡すだけでは、たゆんだり折れたりしてしまいます。
そこで、大引の下に約910mm間隔で束を置き、地面から支えています。

べた基礎の場合は床下のコンクリート面から、布基礎の場合はイラストのように 200mm × 200mm × 200mm束石というコンクリート(これもホームセンターで売られています)を置き、その上に束を設置します。
最近では鉄や樹脂でできた高さの調整が可能な束もあり、こちらが主流になってきているようです。

POINT

根太の並べ方・・・303mm間隔
大引の並べ方・・・910mm間隔
の並べ方 ・・・910mm間隔

 

 

接合方法について

「土台」×「大引」

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基本的に、イラストのような「大入れ掛け」と呼ばれる「仕口」で処理されていますが、大工さんのこだわりによって、より複雑な仕口でキレイに処理してあることもあります。ツーバイフォーは、仕口ではなく金具で処理するのが一般的です。

「大引」×「根太」

大引の上に根太を先に書いた間隔で乗せています。

「大引」×「束」

専用の金具もありますが、古い建物は鎹(かすがい)という、コの字型の大きな楔(くさび)で固定しています。

敷居について

和室を洋室にするときなど、一番の懸念点が「敷居」です。
残念ながらこれが一概に決まっておらず、床を張った上に乗せてあるだけのものもあれば、床を張る前に柱と柱の間に嵌合させ、敷居を避けるように床を張ってある場合もあり、実際に剥ぐってみないと判断が難しかったりします。

余談ですが、洋室と和室が隣接していると畳の厚さ分、和室の方が根太の位置が低くなります。

床の水平は、健康のカギ!

今回は1階の床についてカンタンに構造についてお話しました。
尚、2階の床になると、根太の高さや大引の通し方が変わってきますので、それについては後日記事にする予定です。

以前床が傾いた家に住んだことがありますが、疲れやすい、頭痛がするなど体調に影響があったため、すぐに引っ越してしまいました。床のレベル調整は結構しんどいので、購入する際は念入りにチェックすることをオススメします。

【木造建築】建物の「基礎」を知ろう!

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今回は建物の基礎部分、具体的にはコンクリートで固めた下の部分についてです。

DIYで特にここを弄る事はありませんが、構造を知っておくと何かと便利です。

基礎に問題がありそうな物件には、手を出さないことがいちばん重要です。

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【上級編】登記事項証明書を見てみよう!【土地・建物】

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【物件探しの基礎】現地で必ず確認したいポイント27選【建物】

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いざ中古戸建て物件を見学するとなると、どうも舞い上がってしまい、重要なポイントを見落としがちです。

そこで今回は、現地に行ったら最低限確認して欲しいポイントをまとめてみました。

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