ちくふる

ちくふる

築古一戸建てに、自由を。

【木造建築】建物の「基礎」を知ろう!

f:id:haus_zizi:20191203115148p:plain
今回は建物の基礎部分、具体的にはコンクリートで固めた下の部分についてです。

DIYで特にここを弄る事はありませんが、構造を知っておくと何かと便利です。

基礎に問題がありそうな物件には、手を出さないことがいちばん重要です。

 

 

 基礎の種類

f:id:haus_zizi:20191130101508p:plain

布基礎

壁がある下の部分にだけ、鉄筋コンクリートで基礎をつくる方法をいいます。

古いものだと中に鉄筋が入っていないものもあります。この場合、強度は鉄筋入りに劣りますが、鉄筋がヒビによる浸水など何らかの理由で錆び、膨張して内部から基礎破壊する、ということが起こらないので、悪いことばかりという訳ではありません。


布基礎は設置面積が狭い分、土の中に沈み込まないように断面が「逆Tの字」になっています(フーチング)
また床を支える「束」は、土の上に石やコンクリートブロックなどの「束石」を置いて、その上に立てるのが一般的です。


築古物件の多くが、この布基礎になります。

べた基礎

建物の床面全体に鉄筋コンクリートを敷き詰めてつくる基礎のことをいいます。
布基礎よりも強度があり、建物を面で支えるので沈みにくいと言われています。

絵では見えませんが、ベタ基礎は基本、縦にも横にも全体的に網状の鉄筋が中に入っています。

外側よりも内側が高い

絵の断面図(下手っぴですみません)を見て頂くと分かるのですが、どちらの基礎も、床下に水が入らないように内側が外側よりも高く作られています。

尚、布基礎でも、床下にコンクリートが敷かれていたり、車庫や土間のところがコンクリートの物件もあります。これを土間コンと呼びますが、防湿、あるいはちょっとした作業スペースとして設けられた物で、ベタ基礎のように建物を支える程の強度はありませんのでご注意下さい。

基礎の上に、土台が乗っている

f:id:haus_zizi:20191130160655p:plain

土の上にコンクリートで基礎をつくり、そのうえに「土台」と呼ばれる、120mm x 120mm 程度の太い木材を乗せ、これを基礎コンクリートから飛び出した「アンカー」という長いボルトを通して、基礎にしっかりと固定されています。
この上に、柱や壁、床などを木材で構造体を建てていくわけですね。

・基礎→コンクリート
・土台→木材

通気口いろいろ

基礎には床下の換気のため、通気口が空けられています。
よく古い家でよく見かけるのが、横から見て穴に網などが張ってあるもの。通常は柱がなくて重みが掛からない、窓の下等に設置します。
これとは別に、基礎と土台の間にパッキンを挟んで隙間を空けて風を通す「ネコ土台」というつくりのものもあります。この場合、網などはついていません。

モルタルできれいに

モルタルとは、「セメント+水+砂」でできていて、コンクリートの表面をキレイにならすのに使われます。基礎部分については、人の目に触れる外側外周と、土台が乗る基礎の上面に、30mm程の厚さで塗られているのが一般的です。
良く基礎にヒビが入っているようにみえるけど、実際は上に塗ったモルタル部分だけ、なんてこともあり、また、古い物件ではモルタル自体が塗られていないものもあります。

基礎はいじらない!

さすがにDIYで基礎を触る人は居ないでしょう。
なので、基礎の上に土台が乗っていて、土台の上に木材で家が建っている、というイメージさえ出来れば充分だと思います。